鳥居の語源や由来や意味について

みなさん、こんにちは、大晦日やお正月も終わり、

普段の日常生活を過ごされていると思います。

私は、仕事柄、元日だけ休みをもらいましたが・・・

この時期は、初詣などで、神社に行かれる方も多いと思いますので、

今日は神社の鳥居について説明したいと思います。

誰でもご存じだとは思いますが、仏教がインドから中国、

日本へと伝わる前から、鳥居は日本に存在していたと言われています。

昔から神道の日本には、人間の世界と神様の世界をわけるために、

鳥居を用いてきました。

結界的なものであり、神様が住む場所への入り口(門)として、

使われています。

それと、供養されてない魂が、目印として、集まる場所でもあります。

実際、自分が突然亡くなって、魂がさまよっていたら、

神社やお寺に行くと思いますしね。

なんか供養してくれそうだと思ってしまいます。

 

お寺や神社の近くにある家や商店は、このような魂の

影響を受けるので、きちんと運営されていない

神社やお寺の傍には建てないほうが

いいかもしれませんね。

それと、遊び半分で、廃墟のお寺や神社も注意が必要ですよ。

きちんとやっている、お寺や神社のまわりは栄えるんですけどね。

神社によって守護獣として狛犬(高麗犬)や牛や狐や獅子などが、

邪気を祓うために祀られていますが、狐は稲荷神社、牛は天満宮で、

蛇は弁財天、虎は毘沙門天、鹿は春日神とされていて、

地域や場所で、変化しています。

 

他にも、猫やうさぎや、河童などが置かれている神社もあるそうで

日本人の純粋に神様を敬う思想のような気がします。

みなさんがいかれる神社の狛犬も、みてみると、面白いと思いますよ。

狛犬の表情も、口を開いているのが、阿形(あぎょう)で、

閉じているのが吽行(うんぎょう)で、これは、

奈良東大寺の仁王像(金剛力士像)と同じ意味なんですよね、

 

話がそれてしまいましたが、まず、鳥居の数え方なんですが、

単位は,、一基、二基、三基と数えます。

実は、この基という漢字には、建物の土台や物事の礎となる物

という意味があり、簡単には動かされない物を表します。

そこから、人間ひとりの手では動かすことができない

施設や設置物などを数えるようになったそうです。

ちなみに、呼び方は、二基以上の鳥居がある場合には、

外界に近いものから一の鳥居(いちのとりい)

二の鳥居(にのとりい)と呼ぶそうです。

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次に、鳥居の形状についてですが、

種類はとても多く、主に神明系と明神系の二つに分類されます。

神明系(しんめいけい)は、全体的に直線的で、柱は円柱で、

地面に対して垂直に立てられています。

明神系(みょうじんけい)のほうは、笠木(かさぎ)や

島木(しまき)が反っていて、

柱は台石(だいいし)の上に立っています。

横に脇鳥居が付属する三輪鳥居や、柱に袖柱(そでばしら)が

付属する両部鳥居も明神系に属します。

古来さまざまな分類が行われてきましたが、

他には、鹿島(かしま)八幡(はちまん)両部などは中でも代表的で

靖国、春日、稲荷、住吉、山王、三輪などの名も知られています。

わかりやすくすると、こんな感じです。

明神(みょうじん)=神社一般
神明(しんめい) =伊勢信仰系 ― 天照大神
天神(てんじん) =天神信仰系 ― 菅原道真
天王(てんのう) =祇園・八坂信仰系 ― 牛頭天王(スサノオノミコト)
山王(さんのう) = 日枝・日吉神社系 ― 比叡山 ― 天台宗

信仰する神様の数だけ、鳥居の種類も増えたような気がします。

 

広島には、ユネスコ世界文化遺産の有名な厳島神社の大鳥居がありますが、

これは、木造で日本最大といわれており、高さ16.6m、幅10.9mもあります。

高さで日本最大は厳島神社なんですが、幅で日本最大は

明治神宮の鳥居になります。

次に鳥居という名前の由来、語源は諸説あり

はっきりとは、現代でも断定できてません。

有力な説として、古事記(712年)の天岩戸(あまのいわと)説があります。

天岩戸に閉じこもってしまった天照大神(アマテラスオオミカミ)に

出てきてもらうために、岩戸の入り口にあった宿り木に鶏を乗せ、

鳴かせたという言い伝えがあります。

鳥が乗った木の向こうに神様がいるという様子がそのまま

鳥居という建造物になったとされています。

日本の神話から繋がっているので、個人的には

この説を推奨したいですが・・・

その他にもインドや中国や朝鮮から伝わったとか、

イスラエルやタイや、ユダヤ教など

とにかく鳥居の由来にはいろんな説があるようです。

 

この鳥居ですが、よく見ると色の種類があります。

主なものが、赤(朱色)と白(木や石の素材そのものの色)の2つで

赤の方は、結界に魔除けの意味を持つ赤を塗ることで、

さらに守る力を強めるという意味があります。

また命の心理的イメージをを持つ赤は、

神様に会いに行くのに、生まれ変わったような

純粋な気持ちに返るというという意味も考えられます。

 

次は白い鳥居についてですが、

歴史的な観点から行くと、もともと神社の鳥居は神聖

という意味をもつ白木が主流でした。

鳥居の色のルーツは元々、白だったんですよね。

仏教が伝来し、日本人に受け入れられると、

神様と仏様を一緒に祀った神仏習合という考え方が定着しました。

朱色は仏教から伝わってきた色で、神仏習合により鳥居も白木から

朱色に変えられたんですよね。

この朱色の原料は水銀で、木材の防腐剤や虫よけにも

なっているそうです。

この色以外にも、青や黒もあるそうで、方角によって、

色をかえている神社もあるそうです。

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江戸時代後期に入ると、神様と仏様は別々という神仏分離の

考え方を持つ人が増えてきました。

この結果、神仏習合の考え方で変えられた鳥居の朱色が、

本来の白木に戻る神社も出てきたわけです。

日本を代表する神社の出雲大社も現在では白木ですが、

その歴史の流れに乗って、朱色に変えられ、

また白木に戻ったと言われているんですよね。

鳥居といえば前にも触れましたが、有名なのが、

日本三景である広島の厳島神社と、

赤い鳥居が連なる京都の伏見稲荷神社ですが、

どちらも日本を代表する観光地であり、

外国の方にも人気のスポットです。

厳島神社の鳥居は海に浸かるのか疑問に思う人も多いと思いますが、

これは、神様を傷つけないためとされています。

厳島神社のある宮島は、その島自体が神様だと信じられてきました。

なので、島自体を傷つけないように、海の上に建てられたんですよね。

 

伏見稲荷神社は、全国に約4万社あるといわれている

稲荷神社の総本社ですが、境内の後方にある稲荷山から、

奥社に続く参道に連なって

建てられている鳥居を千本鳥居といいます。

朱色の鳥居が参道を隙間なく建ち並び、長いトンネルのようになってます。

この千本鳥居の意味は、神の降臨する山の入口であり、

神の領域に入る関門として多くの鳥居を連ねたという説があります。

もうひとつは、朱色の長く続いた鳥居で、

赤ちゃんが通る産道をあらわしたという説もあります。

どちらの説も神秘的ですが、それだけ神様の力を感じることができる、

パワースポットなんでしょうね。

伏見稲荷神社、お稲荷様については、

前にも書いてましたので、こちらから

お稲荷様の祟りはあるのか

 

よく、ご相談でも頂きますが、喪中の時期や、忌中の時期の

神社への参拝についてですが、

よく、喪中は鳥居をくぐらないようにすると言われていますが、

そもそも喪中でも忌中でなければ鳥居をくぐっても問題ありません。

忌中は故人を偲ぶことに専念する期間なので、

神社への参拝を控えるべきとされています。

忌中の期間は故人との関係によって異なりますので、

ご参考までに、

父母、配偶者の場合・・・50日間
祖父母の場合・・・30日間
兄弟姉妹、子ども、叔父叔母の場合・・・20日間
孫の場合・・・10日間
そのほかの親族の場合・・・1日~3日間

となります。

それと、忌中の時期は、地域によっては、神棚に幕をはる場所もあります。

最後に、日本を訪れる、外国人も多くなってますので、

鳥居を英語で説明するときは、そのままToriiと伝えてほしいと思います。

伝わらない場合はTorii gateで、十分伝わると思いますよ。

 

それでは、今年一年が、皆様にとって、素敵な一年になり、

開運が訪れますように・・・

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