法華経の教えとは(焼身)

みなさん、こんにちは、管理人のじょうと申します。

今年も、2月18日に、1泊で、東京のお寺の行事に参加させて頂きました。

前にも書かせて頂きましたが、今年も、お寺の住職様が、

100日荒行を成満された、各お寺の若い上人と、一緒に水行をし、

その後、年間特別祈祷で、お経と、木剣と真剣を使い、

腕に火のついたロウソクをのせ、燃え尽きるまで、お経をあげる

焼身(捨身(しゃしん))も行いました。

今はこのような密教の御祈祷をしているところも、

ほとんどありませんが・・・

 

今年も、全身ガンの方が、一番前に座られていて、

お元気そうで、本当にうれしく思いました。

会社関係の方もたくさん見えられて、

社運隆昌をご祈念していました。

実際、私の会社でも、毎年行っていますが、

明らかに、御祈祷前と比べて御祈祷後は、

忙しくなり、現実に数字で効果が表れています。

この焼身ですが、一般的にニュースなどで見られるのは、

反戦運動時の際の僧侶による焼身自殺などがあり、

自らの命をかけて、訴えている事に、本当に心が痛みます。

もともと、この焼身ですが、経典でも仏教の元とされる、

法華経の薬王菩薩本事品(やくおうぼさつほんじぼん)

の焼身供養からきてるんですよね。

 

この法華経とは、古来、大乗仏典の中でも諸経の王と呼ばれ、

広くアジア諸国で最も信仰されてきた経典の一つで

日本でも、聖徳太子、最澄、道元、日蓮、宮沢賢治ら多くの人々に

巨大な影響を与えてきました。

今昔物語、源氏物語、枕草子などの文学にも

法華経にまつわるエピソードが記され、

日本文化の底流には脈々とその精神が流れ続けています。

しかし、現代人には、意外にその内容は知られていませんが・・・

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話が少しそれちゃいましたが、薬王菩薩がどのような修行をしたのか

簡単に説明させていただきますね。

遠い遠い昔に、日月浄明徳仏(にちがつじょうみょうとくぶつ)という

如来(にょらい)がいて、たくさんの弟子たちに

法華経を説いていました。

中でも一切衆生憙見(いっさいしゅじょうきけん)という菩薩が、

悟りを開こうと一万二千年もの間、法華経を修行していました。

そして現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)という

境地にいたると彼は大いに喜んで、仏と法華経に対して

誰にも真似のできないほどたくさんの華や香りを供養しました。

しかし彼は、それでもこの身体を供養するほどではないと考え、

千二百年間にわたって香油(こうゆ)を飲み続け、

また香油を身体に塗ってしみこませ、如来の前で宝衣に

香油を注いで自ら火をつけたんですよね。

 

その身の燃える光は、八十億恒河沙(おくごうがしゃ)の

広い世界に及び、遍く(あまねく)闇を照らし、

身は1200年の間燃え続けたとされています。

こうして自身を灯明として供養したんですよね。

どのように貴重な財宝を供養しても、また国や妻子まで供養しても、

彼の供養には及ばないとされました。

彼は法を供養したので・・・

彼はその体がすべて燃えつきた後、

再び日月浄明徳仏の国に生まれて仏に仕(つか)え、

仏は、彼にすべてを託(たく)して入滅しました。

悲しんだ彼は、両のひじを灯明として供養したとされています。

 

法華経のたとえ一句でも信じ続けることほど、

功徳の大きいことはなく、それは教えのとおりに生き、

如来の行いのとおりに行うこと。

一切衆生憙見菩薩の修行の意味もここにあるとされ、

法華経は、かけがえのない自らの身体と同じように尊いものであり、

その教えが世界中を明るく照らすことの意味があると・・・

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法華経は災厄(さいやく)という災厄を

すべて取り除いてくれる教えであり、

もし彼のように法華経を信じ、教えの通りに生きるなら、

身体がよい香りを発するようになり、如来と同じになるとされ、

薬王菩薩本事品を授かり、末法の世に広め

法華経を修行するものを敬う事の大切さを説いているんですよね。

菩薩たちは、これを聴いて深く感動したということです。

ちなみに、一切衆生喜見菩薩(いっさいしゅじょうきけんぼさつ)とは

その後、薬王菩薩に生まれ変わったとされています。

もし発心(ほっしん)して仏の智慧(ちえ)を得たいと望むものは、

自分の手に指一本・足の指一本でもいいから、それを灯明として灯し、

仏塔に供養する事と釈迦牟尼如来(しゃかむににょらい)は

説かれたそうです。

この焼身供養をする者は、すべての者に勝るということなのですが、

それだけ、自己犠牲の精神や、人のために尽くすことで、

目には見えない力を神様から頂けるのかもしれませんね。

 

他にも、大乗仏教の涅槃経(ねはんきょう)には、

雪山童子の捨身が記載されてますし、

上記の法華経の薬王菩薩薩本事品における焼身供養、

古事記におけるオトタチバナヒメの捨身などがあり、

修行を極めるための仏の教えの深い部分(密教)

なのかもしれませんね。

 

実際に焼身を目の前で見ると、本当に驚きますが、

それだけの事をご祈念して頂けるありがたさに、

毎年、涙が溢れてきます。

住職様もご高齢なので、気力と信念で、

今年もやって頂いたことに、心から感謝しています。

それでは、皆様が健康でいられますように・・・

そして皆様に、開運が訪れますように・・・

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