みなさん、こんにちは、今まで、仏様の種類で、
如来、菩薩と説明してきましたが、今回は、
明王について書きたいと思います。
明王と聞いて、真っ先に思い浮かべるくらい有名なのが、
不動明王だと思います。
最近は、子供向けのアニメ、妖怪ウォッチ
シャドウサイドにも出てきますよね。
☆不動明王(ふどうみょうおう)
不動明王は明王の中でも、代表的なもので、インドのシヴァ神が
仏教にとりいれられて不動明王になりました。
密教特有の尊格である明王の一尊で、大日如来の化身とも言われています。
五大明王の中心となる明王なんですよね。
険しい顔をしているのは、仏教に敵対するものを、戒めるために、
怖い顔をしています。
インド読みは、アチャラナータといい真言は
ナウマク・サマンダバザラダン・カンです。
高野山南院の不動明王の像は弘法大師
空海が中国から持ってきたらしいですよ。
関東では占い師が列をなす、成田山の新勝寺が有名ですよね~
八大童子と呼ばれる使者をしたがえ、
右手に降魔の剣 左手に綱をもってます。
それと天台宗の荒行、千日回峰行では必ず、
不動明王の真言を唱えるみたいです。
お祓いには非常に効果を持っている神様だと思いますので、
不動明王が祀ってあるお寺に行った時は、
手を合わせて頂きたいと思います。
☆金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
40歳をこえないと、絶対に伝授されない秘法とされていますが、
過去・現在・未来の悪と欲を、のみつくし全ての不浄物や煩悩を
食い尽くす神様とされています。
インドでは、ジラヤキシャと呼ばれ真言は、
オン・バザラヤキシャ・ウンです。
特徴は顔が3つあり正面の顔には目が5つあります。
古代インド神話においては、人を襲っては喰らう恐るべき
魔神(夜叉)だったんですが、後に大日如来の威徳によって
善に目覚め、仏教の守護神五大明王の一角を占める仏となったんですよね。
ちなみに真言を1080回唱えれば、人に尊敬され、愛され、
全てのものが隋順すると言われています。
私も人に尊敬され愛される、人間になりたいものです。
☆軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
他の明王と同様に、強い力をもち、阿修羅や悪鬼などの
全てのものから人間を守護し、障害を取り除くとされている神様です。
インド読みはグンダリで、真言は、
オン・アミリティ・ウン・パッタです。
特徴は、複数の頭や腕で首や手足に、執念を象徴する
赤い蛇がまとわりついてます。
蛇と言えば、神社や、お墓で、きれいな蛇を見かけたら、
必ず、殺さないでくださいね。
その場所を守っている蛇なので・・・
昔は、蛇は体にいいと食べる人も多くいましたが、
使いの蛇を殺したり食べる人は、黒い爪が生えてくるので、
気を付けて下さいね。
それと、蛇の障りは、爪が変形しますので・・・
食事の時に、軍荼利明王に食べ物を供え
心の中で7回真言を唱えると、守ってくれるそうですよ。
☆愛染明王(あいぜんみょうおう)
字のとおり、人間の愛欲を仏の悟りにかえる神様です。
恋愛成就だけではなく染物屋の守護神にも祀られています。
インド読みはラーガで真言は
オン・マカラギャ・バゾロウシュニシャ・バザラサトバ・
ジャク・ウン・バクです。
ちょっと長いですよね。。。
姿は赤く六本の腕をもち獅子の冠をしています。
人間には必ずいろんな欲がありますし、その欲で頑張れたりする
場合もあるので、欲が悪い事とは思いませんが、
欲にこだわりすぎると、見えるものも見えなくなるので、
注意が必要なのかもしれませんね。
☆降三世明王(こうざんぜみょうおう)
悪徳をねじ伏せる強力な呪力をもった神様で
強情な人々を仏道に入らせるために、
すごい形相をしています。
インドではソバニといい、真言はオン・ソンバ・ニソンバ・
ウン・バザラ・ウンパッタです。
降三世とは、字の通り過去・現在・未来をあらわしていて、
善根を害する貪欲・瞋恚(怒り)・愚痴(おろかさ)の
三毒をはらう意味があります。
修法のなかには、この神様をつかい、悪人を殺したり、
不倫を白状させるために、利用したりするそうですよ。
今はやってないと思いますが・・・
☆孔雀明王(くじゃくみょうおう)
前にも記事で書いたと思いますが、修験道の開祖 役小角が体得した
本尊で他の明王と違い武器ももたず、蓮華や孔雀の羽をまとい
優美な姿をしています。
インド読みはマユリで真言はオン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカです。
孔雀明王は実在した僧で、毒に侵され亡くなっているので、
全ての諸毒や災難を取り除く神様として、祀られてきました。
空海の密教では釈迦如来と同じとされています。
この真言を唱えると、若返りや延命などの効果がるとされていますが・・・
そういえば、今昔物語などにもでてきますよね。
今昔物語で役小角は体得した術で鬼神をあやつり、空も飛んだとされてますが、
どこまで本当かわかりませんが、それぐらいすごい人物だったんでしょうね。
☆鳥枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
昔から不浄除けの神様として寺院などの手洗所などに祀られ
厠(かわや)の守護神とされてきました。
トイレの神様です。
金剛夜叉明王は心の不浄を、この鳥枢沙摩明王は物の不浄を
取り除くとされています。
インド読みではウッチュシュマと言い真言は、
オン・シュリ・マリ・ママリ・マリ・シュリ・ソワカです。
この神様の特徴は変成男子の法という秘法を持ち
体内に宿った女の子を生まれる前に男の子に変成させるもので、
昔は後継ぎがほしい貴族の間でこの秘法がはやったそうです。
ちなみにご利益は、祟り除け、相愛、智恵増大、安産です。
でも産み分けは、行を積んだお坊さんだとわかりますし、
この開運成就でも、説明させて頂きました。
☆太元帥明王(だいげんすいみょうおう)
この太元帥明王は全ての明王の総師とされていて、もつ徳が広大で、
一人の願いを成就するというより、国家鎮護や大誓願の時の秘法として
代々伝わってきました。
昔の海軍や陸軍の総師を大元帥と読んだのも、
この神様からきているそうです。
旧日本国憲法では天皇を大元帥と呼んでいたそうですし・・・
明王の最高尊である不動明王に匹敵する霊験を有しています。
この秘法大元帥法があらわれるのは、平将門の乱の時と
元寇の役の時に国家鎮護を願い使われたそうです。
顔は明王の中でも一番恐ろしい顔をしてます。
インド読みはアタバクで真言は長いんですけど、
アシヤアシヤ・ムニムニ・マカムニムニ・オウニキウキウ・
ムカナカキウキウ・ トカナチコ・メカナチタナチ・アタアタ・
ナタナタ・リウツ・リウツ・キウキウツル・ キニキニキニ・
イリマリマ・クマ・クマ・キリキリキリ・キリ・ニリ・ニリ・
マカリニソバカ です。
まさに絶大な呪力をもつ大秘法の本尊です。
このご利益は絶大らしいので、唱えてみる価値はあると思いますよ。
それでは明王最後の太元帥明王を終わります。
☆大威徳明王(だいいとくみょうおう)
仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格で、
五大明王のなかで 西方の守護者とされています。
大威徳明王は阿弥陀如来(自性輪身)、文殊菩薩(正法輪身)に対応する
教令輪身で、阿弥陀・文殊が人々を教え導くために
恐ろしげな姿をとったものとされています。
日本では、大威徳明王は六面六臂六脚で、神の使いである
水牛にまたがっている姿で表現されているんですよね。
脚が多数ある仏尊は他にほとんどないので、
すぐわかる特徴になっています。
6つの顔は六道(地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天上界)を
くまなく見渡す役目を表現したもので、6つの腕は矛や長剣等の武器を
把持して法を守護し、6本の足は六波羅蜜、
(布施、自戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を怠らず歩み続ける
決意を表していると言われていて、本当に、強烈な明王ですよね。
また、学問の神様とされる、菅原道真の御霊(ごりょう)に
「日本太政威徳天」の神号が追贈されていますが、
これは御霊の威力を大威徳明王に
習合させたものであるとされています。
最後に、五大明王をわかりやすく載せますね。
中央=不動明王=大日如来の教令輪身
東方=降三世明王=阿閦如来の教令輪身
南方=軍荼利明王=宝生如来の教令輪身
西方=大威徳明王=阿弥陀如来の教令輪身
北方=金剛夜叉明王(東密系、不空成就如来の教令輪身)
または烏枢沙摩明王(台密系)
教令輪身(きょうりょうりんしん)とは、三輪身(さんりんしん)の一つで、
密教において、如来が教導すべき対象である衆生の性質に合わせて
三種の姿を取るとする考え方なんですが、
本来の姿である自性輪身(じしょうりんしん)
正しい法を護るために菩薩の姿をとる正法輪身(しょうぼうりんしん)
導き難い相手に対して忿怒尊の姿をとる教令輪身(きょうりょうりんしん)
があるんですよね。
なんか、神様の、表の部分と裏の部分のような気がしますよね。
人間も、必ず、光と影があるので・・・
人が育つには、飴と鞭、厳しい父と許す母で、
まっすぐ育つのかもしれませんね。
難しいと思いますが、バランスが大切なような気がします。
それでは、少しでも皆さんが開運に導かれますように・・・
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